日本電気泳動学会の歩み

 日本電気泳動学会は、 「電氣泳動研究會」(初代会長:兒玉桂三先生)として1950年に設立され、翌1951年には機関誌 「生物物理化學」が創刊されました。機関誌の名称が「生物物理化学」とされた経緯については、創刊号に寄稿された兒玉桂三先生の「創刊の言葉」をご覧下さい。また、電気泳動研究会の発展的解消と電気泳動学会の設立については、1958年の会告をご覧下さい。
 設立当初の1950年代は、当時最先端の分離分析技術であったチセリウス電気泳動(U字管を用いた無担体の電気泳動)に関する研究が中心でしたが、その後、濾紙や澱粉ゲル、寒天ゲル、セルロースアセテート膜などの支持体を用いる電気泳動法が相次いで開発され、血清タンパク質などの臨床検体の生体分子分離分析法として利用されるようになりました。また、チセリウス電気泳動から出発した無担体電気泳動の技術は平板の自由電気泳動や細胞電気泳動へと受け継がれました。さらに等電点電気泳動や等速電気泳動、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動二次元電気泳動キャピラリー電気泳動、チップ電気泳動などが相次いで開発されるなかで、日本電気泳動学会では最新の技術に関する研究発表が行われました。
 なお、日本電気泳動学会機関誌「生物物理化学」は、第9代会長平野 久先生のご提案により、2015年(Vol.59)より「電気泳動」に誌名変更されました。

 日本電気泳動学会の歩みについては以下の寄稿の中でも紹介されております。
『電気泳動学会の10年を顧みて』兒玉桂三 
 生物物理化学, Vol. 6 (1959) No. 3 pp.137-138

『電気泳動学会20年の歩み』平井秀松 
 生物物理化学, Vol. 15 (1970) No. 1 pp.3-19

『Tiselius 装置組立ての懐旧』平井秀松
 生物物理化学, Vol. 26 (1982) No. 3 pp.159-161

  ☆北海道大学総合博物館に展示されている HT-B型チセリウス電気泳動装置2号機の写真
『Fifty years of Japanese Electrophoresis Society』橋本信也
 生物物理化学, Vol. 43 (1999) No. 4 pp.199-201
『電気泳動学会50年』河合 忠
 生物物理化学, Vol. 44 (2000) No. 2 pp.59-65

『手作りの電気泳動法50年』島尾和男
 生物物理化学, Vol. 44 (2000) No. 2 pp.67-72

『Tiselius 教授を訪ねて』平井秀松
 生物物理化学, Vol. 11 (1966) No. 3 pp.272-273


日本電気泳動学会
歴代会長

日本電気泳動学会総会
歴代総会長

日本電気泳動学会春季大会
歴代大会長


春季シンポジウム☆
オーガナイザー(世話人)

 ☆日本電気泳動学会春季大会は、平成14年より日本電気泳動学会学会春季シンポジウムに引き継がれました。


 ☆また日本電気泳動学会は、1983年と1999年に国際電気泳動学会を主宰しました。

Electrophoresis '83
May 9-12, 1983, Tokyo
President: Hidematsu Hirai


要旨集 (PDF)

Electrophoresis '99
May 25-28, 1999, Tokyo
President: Nobuya Hashimoto
Chairman: Ikunosuke Sakurabayashi


要旨集(生物物理化学 43巻補冊)
プログラム (PDF)


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